ビットコイン、5万6000ドルまで下落の可能性 ギャラクシー分析
米ギャラクシー・デジタルのリサーチ責任者アレックス・ソーン氏は1日(現地時間)、ビットコイン(BTC)価格が今後数週間で5万6000ドル(約868万円)まで下落する可能性があるとの見解を示した。明確な上昇材料が欠如するなか、過去の弱気相場で底値圏となった「実現価格」を試す展開を予想している。
ビットコインは月曜日、一時7万8500ドルを下回る水準で取引された。2025年10月初旬に付けた12万6000ドル超の最高値から約39%下落している。ソーン氏は、まずは供給の空白地帯である7万ドル(約1085万円)まで下げ、その後、全流通量の平均取得コストを示す実現価格の5万6000ドル付近まで下落する「かなりの確率」があるとした。
過去のサイクルでは、実現価格や200週移動平均線(現在は5万8000ドル付近)が強力な下値支持線として機能してきた。ソーン氏は、これらの水準が歴史的にサイクルの底となり、長期投資家にとって絶好の買い場になってきたと指摘する。11月には50週移動平均線の支持を失っており、さらなる調整への警戒が必要だという。
投資家動向では、大口投資家による蓄積の動きが乏しい一方、長期保有者による利益確定売りは沈静化しつつある。これは底打ちが近い兆候とも捉えられるが、価格上昇時には戻り売り圧力が強まる可能性も残る。
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マクロ環境では、金や銀が買われる「通貨価値下落へのヘッジ」としての役割をビットコインが果たせていないことが逆風となっている。また、米上院で審議中の暗号資産市場構造法案についても、超党派の支持取り付けに難航しており、可決の可能性が低下している。ソーン氏は、法案が可決されたとしても、ビットコインよりアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)に恩恵が及ぶ可能性が高いと分析している。