リップル、UAEでダイヤモンドのトークン化支援 2.8億ドル規模
米リップル(Ripple)とトークン化企業のコントロール・アルト(Ctrl Alt)などは3日、アラブ首長国連邦(UAE)で2億8000万ドル(約410億円)相当のダイヤモンドをトークン化したと発表した。リップルのカストディ(保管・管理)技術を活用し、現物資産をブロックチェーン上で管理する。
今回のプロジェクトでは、ドバイに保管されている鑑定済みの研磨済みダイヤモンドを対象に、10億ディルハム(約2億8000万ドル)以上の在庫をオンチェーンに移行した。トークンの発行や移転には「XRPレジャー(XRPL)」を使用する。決済の迅速化や、資産の出所の透明性を高めるのが狙いだ。
今後はプラットフォームの本格稼働を目指すが、広範な展開にはドバイ仮想資産規制局(VARA)の承認が必要となる。リップルはインフラ層としてカストディツールを提供し、トークン化された在庫の安全性を確保する役割を担う。
現物資産(RWA)のトークン化においては、単なる発行だけでなく、価格形成の透明性や償還の仕組み、流通市場での流動性確保が課題となる。今回の取り組みでは、資産のライフサイクル管理や二次市場への対応も視野に入れているが、具体的な償還方法や価格形成の詳細は今後詰める方針だ。
ドバイのコモディティ取引所であるドバイ・マルチ・コモディティ・センター(DMCC)も、関係者の調整役としてこのエコシステムを支援している。ドバイはRWAを主要な事業領域に据える方針を掲げており、今回の事例はコモディティのデジタル化を象徴する動きといえる。