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金5000ドル突破、暗号資産に追い風か 米規制の行方が焦点=ビットワイズCIO

金5000ドル突破、暗号資産に追い風か 米規制の行方が焦点=ビットワイズCIO

米暗号資産(仮想通貨)運用大手ビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)は顧客向けリポートを出し、歴史的な金(ゴールド)価格の高騰と米国の仮想通貨規制を巡る不透明感が、今後のデジタル資産市場を左右するとの見方を示した。既存の通貨制度への不信感が強まる中、規制環境が整備されるかどうかが相場の分岐点になると分析している。

金価格は2025年に65%上昇した後、26年に入ってからも16%続伸し、史上初めて1トロイオンス=5000ドルの大台を突破した。ホーガン氏は、金価格のドル建て価値の約半分が過去20カ月で創出されたと指摘。「人々はもはや、他者の善意に依存する形式で資産を保有することを望んでいない」とし、通貨安や債務膨張、地政学リスクを背景とした「制度不信」が資金逃避を加速させていると分析した。

こうした環境下、特定の発行体に依存しないビットコインなどの仮想通貨は、金と同様の価値保存手段として注目度が高まっている。ただ、市場の本格的な成長には規制の明確化が不可欠だ。米国では仮想通貨に友好的な環境を法制化する「クラリティ法(Clarity Act)」の議論が進むが、成立への懐疑論も浮上している。

米取引所大手コインベースのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)が現在の法案を「実効性がない」と批判したことなどを受け、予測市場での法案成立確率は年初の80%から50%近くまで低下した。

ホーガン氏は、法案が成立すればステーブルコインや資産のトークン化(デジタル証券化)への期待から相場は急伸すると予測。一方、不成立の場合は「実績重視」の局面に移行するとみる。配車大手のウーバーなどが規制に先行して普及したように、仮想通貨も実需を積み上げることで事後的に有利な規制を引き出す長期戦になると警鐘を鳴らした。

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