露ビットリバーCEO、自宅軟禁に 脱税容疑で当局が拘束
ロシアの暗号資産(仮想通貨)マイニング大手、ビットリバー(BitRiver)の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるイゴール・ルネッツ氏が、脱税の疑いで当局に拘束された。モスクワの裁判所は31日、同氏に対し自宅軟禁を命じた。
ロシアの地元メディアであるRBKやコンメルサントが2月2日に報じた。裁判所の文書によると、ルネッツ氏は資産を隠匿して脱税したとして3つの容疑に問われている。弁護団は4日までに異議を申し立てる猶予があるが、申し立てが認められない場合は公判が終了するまで自宅に留まる必要がある。
ビットリバーは2017年に設立され、シベリア地方を中心に大規模なデータセンターを運営するロシア最大級のマイニング企業だ。他社へのマイニングインフラ提供も手掛けており、米ブルームバーグの報道によれば、ルネッツ氏の資産額はマイニング事業を通じて約2億3000万ドル(約340億円)に達していたという。
同社を巡る経営環境は近年、急速に悪化している。2022年にはロシアによるウクライナ侵攻を受け、米財務省から制裁対象に指定された。これを受け、主要顧客だったSBIホールディングスも2023年5月、同社インフラを利用したマイニング事業からの撤退を表明していた。
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直近では資金繰りの悪化も表面化している。2024年末にはコスト削減や従業員への給与支払いの遅延が報じられた。さらに2025年初頭には、電力供給会社のインフラストラクチャー・オブ・シベリアから2件の訴訟を提起された。同社は機材購入の契約に基づき代金を支払ったものの、ビットリバー側から機材が引き渡されていないと主張している。