マウントゴックス元CEO、愛猫ミームコイン90%暴落
経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換所マウントゴックス(Mt.Gox)のマルク・カルプレス元最高経営責任者(CEO)が関与した「ミームコイン」がこのほど、激しい値動きを見せた。同氏の亡くなった愛猫をモチーフにしたトークンは、同氏の言及をきっかけに一時急騰したものの、その後わずか1日で約9割下落した。著名人の関与が投機的な資金流入と流出を招いた形だ。
問題となったのは、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で発行されたトークン「ChiefPussy」。トークン作成プラットフォーム「Pump.fun」を通じて発行され、トレーダーらがカルプレス氏に接触し、取引手数料の譲渡などを条件に宣伝を促したとされる。
市場データによると、同トークンはカルプレス氏がXで支持を表明した後、価格が約26倍に急騰。時価総額は一時180万ドル(約2億7000万円)に達した。しかし、その後は典型的な投機的トークンの動きをたどり、高値から約89%下落して時価総額は24万6000ドル水準まで縮小した。
カルプレス氏は、トークンの取引手数料の一部を猫の腎臓病研究に寄付する意向を示している。また、自身が受け取ったトークンについては焼却(バーン)処分を進めているという。同氏は「短命に終わるだろうが、どのように現象が起きるか興味深い」とコメントした。
モチーフとなった猫「Tibane」は、マウントゴックスの親会社「Tibanne」の社名の由来としても知られる。マウントゴックスは2014年に巨額のビットコイン流出で破綻し、現在も債権者への弁済手続きが続いている。弁済期限は2026年10月まで延長されたばかりだ。カルプレス氏は24年に新たな取引所「EllipX」を立ち上げるなど、業界での活動を継続している。